きのこランプ

2011.02.06

 これは、とあるきっかけで出会ったページ(下のバナーからリンクしています:メニューページ > works > キノコランプ)に感動し、自分でも作ってみたい!という無謀な考えが湧いて作ってみたものです。

上記ページのとは比べ物になりませんがご笑覧いただけると幸いです。


[発光部]
 ランプの心臓部は市販の電池ボックス付き白色LEDです。単三電池2本で明るく光ります。ただ、正面から見ると明るいのですが、横からだとあまり明るくありません。LEDの発光面は封入体の真ん中あたりにあります(写真下右の矢印)。


[傘の試作]
 傘は"レジックス"という、白色で乾くと少し半透明になる樹脂粘土で作りました。傘の裏にはLEDがハマる窪みを作りました。あらかた乾いた所で試しにLEDを入れてみると、透明ではないので光は弱いものの、これはこれで良い感じでした(写真下右)。ただ、上述のLED封入体の構造のため傘全体が光るようにはなりませんでした。


[柄と電池ボックス収納ケース]
 柄はLEDのコードの周囲を樹脂粘土で包んだものです。そのため、柄が少し太いタイプのキノコになりました(写真下左)。
 電池ボックスを収納するケースは、模型のモーターが入っていた四角いケースを使いました。電池ボックスとケースの間に模型を収納するケースの仕切りに使う硬質ウレタンをキツめに詰めて電池ボックスを固定しました(写真下右)。

 電池ボックスのスイッチは下左の写真のとおり、ケースの底に開けた角穴を通して操作するようにしました。ケースの蓋には柄とLEDが通る直径の穴を開け、コードと柄の底部と電池ボックスの角が干渉するような状態で柄を立たせています。穴の位置が微妙ですが、何とか立ちました(^^;)。最後に傘をかぶせて一応の形になりました(写真下右)。

 以上のような構造のため、電池交換の際には傘を外し、柄を抜くようにケースの蓋を開けなければなりません。したがって傘と柄は接着できませんが、これを逆手に取れば、傘を交換することで色々な傘のタイプが楽しめる(なんだそりゃ)、というわけです。


[傘のいろいろ]
 傘を交換式にした(というより交換式になっちゃった)ので、この際とばかり色々なタイプの傘を作ってみました。色付き傘は樹脂粘土に透明アクリル絵具を少量練り込んで作りました。右側奥の透明っぽいピンクと緑の傘は、"おゆまる"という、お湯に浸けると柔らかくなるプラスチック(ポリエチレン)で作ったものです。

 LEDを入れて点灯した時の様子です。色付きは黄(1,2)、緑(3,4)、赤(5,6)、茶(赤+緑)(7,8)をそれぞれ色の薄いのと濃いのとを作りました。そして白(9-13)、"おゆまる"(14,15)です。

 これで見ると、色付きは色が薄いほう(1,3,5)がきれい、ただし茶色(7,8)は色が薄くてもあまり美しくない、傘の形は細長いほうが良く、横に広がった傘(2,4,12)は裾の部分で急速に光量が落ちる、という感じです。"おゆまる"(14,15)は光量は多いですが上方へ光が抜けてしまいました。まぁ、なんとなく想像していた通りの結果となりました。
 個人的には薄黄、薄緑、白が好みです。ただ、薄黄、白はともかく、このタイプで傘が薄緑のキノコって実在していたかなぁ... ランプとして使わなければ、茶色の傘が一番それらしいですね。


[仕上げ]
 キノコが生えている情景を作ります。ケースの見映えを良くするため、適当な薄い木の板を所定の長さに切断してケースの蓋の周囲に両面接着テープで貼付け、地味な感じに塗装しました。あとはケースの蓋の上面に模型情景用の乾燥苔(ライケン)やスポンジ粒、小石などを配置、敷き詰めてそれらしくしました。これで一応の完成です。
 右端の写真(とトップ写真)が点灯させた状態です。結構明るくなり、まともに撮影すると点灯部分が白く飛んでしまうため、だいぶ暗めに撮影しました。実際は写真に写っている感じよりも明るいです。

 なお、製作の過程をブログの2011年1月にも掲載しているので、そちらもご参照下さい。


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