アシナガバエ類


2011.06.25

 木の葉の上にとても小さくて金属光沢のあるきれいなハエがいました。アシナガバエ科 Dolichopodidae のハエ(本当はアブに近いそうです)で体長は3、4mm位しかありません。いつも葉の上を忙しく動き回っているので、なかなかうまく写真が撮れませんでしたが、デジカメのフォーカスオートブラケットという「ヘタな鉄砲も数撃ちゃ当たる」機能(^^;)を使ってなんとか撮ることができました。

 胴体が赤銅色に輝いていて腹部が細長いものと短いもの(下の写真の最初の4枚)と、緑色に輝いていて腹部が細長いものと短いもの(最後の4枚)、の4つのタイプがいました。しかし、これらの違いが種によるものなのか、個体変異なのか、雌雄の差なのか、というのは分かりませんでした。

撮影日:2011.06.23,24

 Web上を調べて回ったところ、Chrysosoma sp. という、まだ和名のない種が写真も多く一番近いのではないかと思われました。この種だと仮定すると、色の違いは色彩変異、腹部の違いは雌雄の差(細長いのが雄)ということになりそうです。
 ちなみに、アシナガバエ科の分類研究はあまり進んでいないようです。このような研究には予算も付き難いのでしょうね。


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