なかなか妙な色と質感の"こけし"ですが、これはイヌマキ Podocarpus macrophyllus の実です(写真は上下逆さにしています)。長さは2cmくらい。イヌマキは垣根や植木に多く使われているので、実も普通にポピュラーなものですが、よく見るとかなり変わった形をしていますね。本来の種子は上の緑色の部分で、下のピンクの部分(さらに熟すと濃い赤紫色になります)がいわゆる果肉、正確には花托/花床と呼ばれる部分です。このように種子が露出した状態(皮は被っていますが)になっているのが裸子植物の特徴です。
撮影日:2008.10.21