ヘビメタ蛹

2005.09.11

 家の外壁の下部に、長さ2.5cmくらいの蝶の蛹(サナギ)がぶら下がっていました。よく見てみると、金属の鋲のようなものが散りばめられた、なんともヘビメタな蛹です。羽化したところを見たかったので室内に持ち帰り、割り箸にお尻をくっつけてから写真を撮りました。

撮影日:2005.09.10(写真の上にマウスのポインタを置くと全体写真になります)
ツマグロヒョウモン蛹  これはツマグロヒョウモン Argyreus hyperbius の蛹で、幼虫はスミレ類を食草にしています。鋲のような突起は幼虫時代の刺から由来するもので、ヒョウモンチョウ類の蛹はこの一部に金属光沢が出るのが特徴だそうです。これでは目立ってしまって外敵に容易に発見されそうですが、逆に光を反射させることにより外敵への警告や目くらましの効果があるのかもしれません。
 なお、本種は関西地方以西・以南に分布していましたが、最近は東日本方面へ分布を拡大しているようです。


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